
香り高いイングリッシュローズ「ジュード・ジ・オブスキュア」の育て方と生長記録
2024年5月、京成バラ園で理想の一株を見つけて初めてのイングリッシュローズである「ジュード・ジ・オブスキュア」を迎え入れました。このバラは、淡いアプリコット~クリーム色の大輪花と豊かな香りで知られ、庭の主役として映える存在です。
この記事では、その株の購入から鉢植え管理、半地植えへの移行、さらには挿し木での増やし方まで、一連の生長記録を写真とともに詳しく綴ります。香り高い花を長く楽しむための日照・土・水やり・剪定のポイントも交えてご紹介しますので、初心者の方にも役立つ内容です😊
ジュード・ジ・オブスキュアの基本情報
| 品種名 | ジュード・ジ・オブスキュア (Jude the Obscure) |
|---|---|
| 学名 | Rosa ‘Jude the Obscure’ |
| 分類 | イングリッシュローズ (シュラブローズ) |
| 原産地 | イギリス(デビッド・オースチン社作出) |
| 作出者 | デビッド・オースチン (David Austin) |
| 発表年 | 1995年 |
| 名前の由来 | トーマス・ハーディの小説『日陰者ジュード』から命名。 |
| 樹形 | 横張り性のシュラブ樹形 |
| 草丈・樹高 | 約120〜150cm |
| 横幅・株間 | 横張り性:80〜120cm程度 株間:60〜100cm |
| 開花期/開花性 | 春〜秋(四季咲き) |
| 花色 | ソフトイエロー、淡いアプリコット〜クリーム色 |
| 花の形 | カップ咲きの大輪花 |
| 花茎 | 大輪(約10cm〜12cm) 約8〜10cm(カップ咲き〜ロゼット咲き) |
| 香り | 強香 |
| 用途 | ミックスボーダー向き、切り花向き |
| 耐寒性 | 強い(−10℃程度まで耐える) |
| 耐暑性 | 中程度(夏は花が小さくなる傾向) |
| 耐陰性 | やや弱い(日なたが望ましい) |
| 耐乾性 | やや弱い(乾燥しすぎに注意) |
| 栽培環境 | 半日陰でも栽培可(できれば日向で) |
| 夏越し | 直射と高温多湿を避け、剪定や風通しの確保が重要 |
| 冬越し | 耐寒性あり。寒冷地ではマルチングや根元保護を |
| その他注意点 | うどんこ病・黒星病に注意 定期的な薬剤散布と剪定を心がける |
大きなゴブレット状の花を咲かせます。フルーツの素晴らしい香りで受賞しました。
ジュード・ジ・オブスキュアの育て方・管理方法
ジュード・ジ・オブスキュアは香り高く、ややアプリコット寄りの淡黄色の大輪花を咲かせるイングリッシュシュラブローズです。栽培には適切な日照、土壌、剪定管理がポイントになります。より健康で美しく育てるために栽培方法等を調べてまとめましたのでお役に立てたらうれいしです🪴
日照・植え場所の選び方
- 基本的に1日5時間以上の直射日光を好むが、夏場は半日陰も許容。
- 風通しの良い場所に植えることで病害虫を抑制できます。
土壌・用土・水はけ
- 過湿を嫌うため、水はけの良い土壌が重要で、植え付け時に腐葉土・赤玉土・軽石を混ぜて排水性を高めましょう。
- 有機質を含む肥沃な土と、適度な保水性のバランスを持たせると理想的。
水やり・肥料管理
- 乾燥時期には深めの水やりを行い、土の表面が乾いたら与える程度に。
- 植え付け時に元肥を入れ、開花期には追肥を適宜与えると花つきが良くなります。
剪定・整枝
- 冬の休眠期(晩冬〜早春)に剪定を行い、形を整えると春の発育が良くなります。
- 花後の切り戻しも都度行うと、次の開花を促すことができます。
病害虫・トラブル対策
- 比較的病気に強い品種ですが、湿気がこもるとうどんこ病や黒星病が出ることがあります。
- 落ち葉や枯れ枝はこまめに取り除き、株周りを清潔に保つと発病リスクを下げられます。
夏の管理(高温多湿対策)
- 開花後の剪定+軽い切り戻しで風通しを確保し、蒸れを防ぎます。
- 通気性のある素材(バークチップ・ヤシマットなど)でマルチングして保水効果を高めてくれます。
- 葉に水をかけず、朝の涼しいうちに株元へたっぷり水やりを行います。
冬越し管理(暖地の場合)
- 温暖地では霜が当たる地域でも、基本的に屋外越冬可能です。
- 寒風の吹きつける場所や霜柱が立ちやすい環境では、株元にバークチップやワラなどでマルチングして保温をします。
- 1月〜2月の休眠期に剪定と寒肥(油かす+腐葉土などの有機肥料)を施しましょう。
これらの基本管理を守りつつ、株の状態を観察して手を入れていくことで、ジュード・ジ・オブスキュアの魅力を最大限引き出せます。
おすすめ資材
実際に私が使っている資材紹介も加えておきますので、ぜひご活用ください。
ジュード・ジ・オブスキュアの生長日誌&管理の仕方
2024/5/17-28 開花苗を購入
5/17 京成バラ園に行った際に連れて帰ってきたバラ、「David Austin Jude the obscure」イングリッシュローズデビューです☺️
開花苗を買ってきました♪私が2024年買ったの中で一番高価な植物です😂
いつ植え替えようか悩んでは、今は花も咲いてるし冬までこのまま育ててみることにしました。
絶対水切れさせないように頑張らないとです。
花が咲く前に傷んでる感じ…?すでに水切れさせてるのかもしれません💦
このゴロゴロとしたものは、有機肥料を使ってるのかな?
前日5/27のつぼみが次の日5/28に大きく開いていてビックリしました❤️
2024/5/29-30 二重鉢に
植え替えの代わりで2重鉢にして育てることにしました。
ジョイフル本田で買ったココナッツマルチを使いました。
5/30に株の充実のためにと思い、咲いてる花を全部切りましたが、もう少し楽しんでも大丈夫だったのかな?しらんけど😅
2024/6/4-13
気づいていないつぼみがまだあったようです。6月もポツポツではありますが、花を見ることができました。
6/4と6/13の様子です。やさしい色味も上品な感じでとっても可愛いです。
2024/7/2-21 水切れ対策
7/2 株元に珪酸塩白土をふりかけてみました。これにより水分量の調節が多少うまく管理できるんだとか?という情報を頼ってです。(テキトー笑)
7/9 せっかくのつぼみが虫に喰われていたようです。虫の糞っぽい黒い点々がありました。
毎朝の水やりで精一杯なため、薬剤で害虫予防とかできていないせいです🥲
7/19 新たなつぼみを発見しました♪
そして7/21開花しました🌼
もう真夏なのにまだ咲いてくれるって本当すごい!
2024/8/13-24
8/13 暑いからか葉色が薄くなってる気がします。でも大きいつぼみを発見しました。
そして、8/18にはまた開花しました。
夏なので肥料などやっていないですが、四季咲きとはいえ、夏でも関係なく花をあげてくれるんですね。香りもよく立派なバラです😁✨
2024/9/19-22
暑い時期なので期待ゼロなのに、忘れた頃にポツポツと花が咲いて楽しませてくれますね😁
2024/12/16 剪定
花壇に植え付ける前の準備として剪定を行ないました。
元より3分の1〜4分の1の長さに結構バッサリと切ってみました。
2024/12/25 花壇に定植(半地植え)
花壇に植え場所を決めて、いざ定植です!
鉢のまま地植え(半地植え)にして、もし栽培環境がよくないと判断した場合は、次の冬に別の場所に移植しようと思います😅
まずは植え場所を決めて深さ40cmの穴を掘りました。もっと深く掘りたいところですが、元々そんなに深くないようで…😅
自分で「硬質赤玉土小粒・鹿沼土中粒・完熟腐葉土・牛フン堆肥・馬糞堆肥」を適量入れて混ぜて用意しまして、植え穴の底に入れました。
そして、株を鉢から取り出し、二重鉢に使っていた鉢も水洗いまして、鉢を配置&鉢に株を入れました。鉢のまま花壇に植える半地植えにすると次の植え替えの時に楽だと思ってのことです🙂
鉢の中、鉢の周りにもブレンドした土を入れて、水をたっぷりあげて完成しました😄
2025/5/12-16 開花
2025年に入りました。月毎の写真での記録を失念していましたが、5月に入り思わずカメラを向けたくなる開花の始まりです。
5/9につぼみを確認できまして、その後12日にはしっかりと膨らみ、16日にはいよいよ開花が始まりました。
すごくいい香りで癒されます。
このバラは、香りも強くフルーティー系で、「最も香り高いイングリッシュローズのひとつ」ともいわれているようです☺️
バラ特有と言っていいのかもしれませんが、花がらがバサっと落ちてしまうので、咲き切って散る前に切り取るようにしています。
せっかくなので、切った枝を使って2本にして挿し木してみました。挿し木については、記事下部で生長日誌をつけています。
2025/7/1
四季咲きではありますが、暑くなったので一旦夏の休眠に入るかと思っていましたが、また咲いてくれました。
花数が少ないのはきっと日光が足りないんだと思います。商品タグには半日陰でも栽培可能となっていましたが、やはり日向で育てたほうが良いと感じました。
この一年を通して、ジュード・ジ・オブスキュアは想像以上に力強く変化してくれました。購入から鉢植え、そして半地植えへの移行を経て、香り高い大輪花を咲かせ、挿し木の成功まで見られたことは私にとって大きな喜びです🤩
手入れに多少の手間はかかりますが、その美しさと香りはそれを十分に上回ります。バラ栽培初心者の方にも、ぜひこの品種を育ててほしいと思います。
2025年末に別の場所に植え替えようか悩んでいるところです。また続きをこちらの記事で報告・更新させてください😊✨
挿し木にチャレンジ
2025/5/16 挿し木開始
花がらを取るついでに切った枝を使って挿し木をしてみました。成功率を高くしたくて挿し木専用土を使っています。専用土じゃなく赤玉土小粒でも良いと思います。
長めに切り取った1本を、花のところは取り除き、2本に分けました。枝の下部を斜めにカットし、水を吸いやすくしまして、水分蒸発を防ぐため葉っぱも2枚だけ&さらに半分に切りました。
2025/7/10 新しい葉っぱ
ずっと日陰(半日陰)のほうで、水切れしないように毎朝たっぷりと水やりして管理していましたら、2本中1本は無事根付いてくれたようで新しい葉っぱが出て来てくれました。
2025/9/9-11 2本とも生長中
9月になってみると、2本とも新しい葉っぱでモリモリになっていました。すごく嬉しいです🥰
よく見てみると、別の植物も芽吹いて葉っぱが出て来ていました。写真検索してみると「花筏(はないかだ)」という植物らいい。葉っぱの中に花のつぼみみたいなのがあって面白いので一旦そのままにしておきました😁
2025/9/29 つぼみ
まさか!挿した年から咲いてくれるのでしょうか?!❤️
つぼみを2個発見し大興奮です♪
開花の邪魔になったらやだなーと思い、先日放置していた「花筏(はないかだ)」っぽいものは取り除いておきました。笑
挿し木に役立つアイテム一覧
続きはまた今度更新します✨







































































