
初心者でも育てやすいクリサンセマムの特徴・育て方|冬〜春に長く咲くノースポールの生長記録
Contents
クリサンセマム(ノースポール)の基本情報
| 科名 / 属名 | キク科 / クリサンセマム属 |
|---|---|
| 学名 | Chrysanthemum paludosum(ノースポール等) |
| 和名 | ノースポール、ムルチコーレなど総称してクリサンセマム |
| 英名 | Chrysanthemum、Snow Daisy |
| 別名 | スノーデイジー、クリサンセマム・ノースポール |
| 原産地 | 地中海沿岸 |
| 分類 | 一年草(または一年草扱いの多年草) |
| 草丈・樹高 | 15〜30cm前後 |
| 横幅・株間 | 20〜30cm/株間15〜20cm |
| 開花期 | 11〜5月頃(冬〜春〜初夏) |
| 花色 | 白、黄色 |
| 花径 | 2〜4cm前後 |
| 耐寒性 | 強い(霜に注意) |
| 耐暑性 | 弱い(梅雨〜真夏に枯れやすい) |
| 耐陰性 | やや弱い(徒長しやすい) |
| 耐乾性 | 普通(乾きすぎはNG) |
| 耐湿性 | 弱い(過湿で根腐れしやすい) |
| 日照条件・置き場所 | 日当たり・風通しの良い場所 |
| 用土 | 水はけの良い培養土(赤玉土・腐葉土・パーライトなど) |
| 肥料 | 元肥+開花期の液肥(月1〜2回) |
| 植えつけ適期 | 9〜11月 |
| 植え替え適期 | 基本は不要(一年草扱い) |
| 水やり | 表土が乾いたらたっぷり。冬は控えめに。 |
| 用途 | 花壇、寄せ植え、コンテナガーデン |
| 増やし方 | こぼれ種で増えることがある |
| 夏越し | 困難(高温多湿に弱く枯れやすい) |
| 冬越し | 比較的容易(霜・寒風を避ければOK) |
| その他注意点 | 過湿に弱い/花がら摘みで花期延長/害虫はアブラムシに注意 |
クリサンセマムとは
クリサンセマムは、マーガレットに似た可愛らしい白や黄色の花を咲かせるキク科の植物です。日本の園芸店では、特に「クリサンセマム・ノースポール」や「ムルチコーレ」など、冬〜春の花壇や寄せ植えでよく利用されます。寒さに強く、冬の間もこんもりとした株姿を保ちながら、早春から初夏まで長く咲き続けるため、初心者にも扱いやすい一年草(または一年草扱いの多年草)として人気です。
クリサンセマムの特徴
クリサンセマムは、株元からよく枝分かれし、たくさんの小さな花を次々に咲かせます。冬から春のガーデンを明るくしてくれる貴重な花で、パンジー・ビオラやアリッサムなどと並んで、冬〜春の定番植物として定着しています。
花や葉の特徴
白い花びらに黄色の中心をもつ「ノースポール」タイプは、清楚でナチュラルな印象を与えます。一方、黄色花のムルチコーレ系は、より元気で明るい雰囲気づくりに向いています。葉は細かく切れ込みのある緑色で、花がない時期でもグリーンとして楽しめるのもポイントです。
クリサンセマムの育て方・管理方法
置き場所・日当たり
日当たりと風通しの良い場所を好みます。特に冬〜春はしっかり日に当てることで株が徒長せず、花付きも良くなります。真冬の冷え込みが強い地域では、強い霜や冷たい風を避けられる軒下や、簡易の防寒をすると安心です。
土づくり・鉢植え用培養土
水はけと保水性のバランスが良い培養土を使います。市販の花用培養土でも問題ありませんが、自作する場合は「赤玉土:腐葉土:パーライト=6:3:1」程度の配合がおすすめです。根腐れを防ぐため、鉢底石や排水性の良い鉢を選ぶと管理が楽になります。
水やり
表土が乾いたらたっぷり与えるのが基本です。冬場は乾きが遅いので「やや乾かし気味」を意識しつつ、暖かい午前中に水やりすると冷えすぎを防げます。春以降、気温が上がると乾きが早くなるので、土の状態をよく観察し、水切れさせないよう注意します。
肥料
植え付け時に緩効性肥料(マグァンプKなど)を元肥として混ぜ込み、開花期間中は月1〜2回程度の液体肥料を追肥として与えると花付きが良くなります。肥料が多すぎると葉ばかり茂って花付きが悪くなるため、規定量を守ることが重要です。
切り戻し・花がら摘み
咲き終わった花をこまめに摘み取ることで、次のつぼみへ養分が回り、長く花を楽しめます。株が乱れてきた場合は、少し切り戻して形を整えると、側枝が伸びて再び花が上がりやすくなります。ただし高温期が近い時期は、切り戻しても再生しにくいことがあるため、梅雨前後には無理な更新は控えます。
病害虫
アブラムシやハモグリバエ(葉の中を食害する虫)、うどんこ病などに注意が必要です。風通しを確保し、過湿を避けることで病気の発生を抑えられます。アブラムシなどが気になる場合は、植え付け時にオルトランDXを混ぜておくと予防効果が期待できます。
あるとよい道具や資材
園芸用スコップ・手袋
植え付けや植え替え作業の基本ツール。
培養土
花用の市販培養土、もしくは赤玉土・腐葉土・パーライトを混合した自作土。
緩効性肥料
マグァンプKなど、植え付け時に混ぜ込んで肥料切れを防ぎます。
殺虫剤
オルトランDXなどの粒剤で害虫予防をしておくと安心です。
バークチップ・マルチング材
鉢土の乾燥防止や泥はね防止、見た目の向上に役立ちます。
剪定ばさみ
花がら摘みや切り戻しにあると便利です。
クリサンセマムの育成カレンダー(温暖地目安)
| 月 | 作業の目安 |
|---|---|
| 9〜10月 | 苗の植え付け適期。日当たりの良い場所に定植し、元肥を施す。 |
| 11〜1月 | 株を太らせる時期。日当たり確保と過湿を避けた水やり。寒冷地では防寒を。 |
| 2〜3月 | つぼみが増え始める。液体肥料の追肥開始。花が咲き始めたら花がら摘み。 |
| 4〜5月 | 最盛期。こまめな花がら摘みと追肥で花期を延ばす。株が乱れたら軽く切り戻し。 |
| 6〜7月 | 高温多湿で弱りやすい時期。多くは寿命が近づき、枯れ上がるので撤去・土のリセット。 |
よくあるトラブルと対処法
株がひょろひょろ伸びて倒れる
日照不足や肥料過多が原因のことが多いです。より日当たりの良い場所へ移動し、肥料は控えめに。必要に応じて軽く切り戻して、株を締め直します。
葉が黄色くなって元気がない
過湿や根腐れ、肥料切れなどが考えられます。土が常に湿っている場合は水やりを控え、排水性の良い土へ植え替えを検討します。肥料切れの場合は、規定量の液肥や緩効性肥料を与えて様子を見ましょう。
アブラムシがたくさんつく
新芽やつぼみに群がりやすく、そのままにすると生育不良やウイルス病の原因になります。少量なら指でつぶすか水で洗い流し、数が多い場合はオルトランDX等の殺虫剤で予防・駆除を行います。
クリサンセマム(ノースポール)の生長日誌
2023年秋と2024年秋に植えて育てたクリサンセマムの生長記録です。
2023/11/25 植え付け🪴
2023年11月末にクリサンセマム3株を花壇に母が植えてくれました。それからは水やりも雨水に任せて特に手入れは何もせずでした。
2024/1/4-30
2024年1月の様子です。花数は多くないですが、株自体が大きくなっていて、着実に成長してくれてるのがわかります😊
2024/2/6-10 雪❄️
2/6 雪の後です。大丈夫か心配でしたが、なんてことなかったように10日には調子を戻していました。
2024/3/7-26 春がきた☘️
暖かくなってきて、花数が一気に増えました。
2024/4/11-25 満開🌸
4月、満開の様子です。
中心が鮮やかな黄色の白い小ぶりな花がぎっしり!花壇をとっても明るくしてくれています。
2024/11/16 植え付け🪴
2024年春すごくかわいかったので、また秋に植え付けました。場所が限られてるのもあり、ふんわりと大きくなるということがわかったので、1株だけにしました。
根がしっかり張ってるようでしたので、少しほぐして植えました。
寄せ植えして残ったハボタン、香りの良いストックがある花壇に植え付けました。
2025/1/7-3/1
1月、寒さに負けず株が一回り大きくなっています😄
3月になると花数も増えてきています。クリサンセマムをみて着実に春がきていると感じられました😆
2024/4/4-5/7 開花
4/4と5/7の様子です。周りの花が見えなくなるほど大きく成長しました。
さすがクリサンセマム!期待を裏切らない素晴らしい花です☺️毎年植えたい花の一つです✨
真冬の開花は少ないですが、秋に植えることで春のパフォーマンスが変わります。何を植えようか悩んでる方に、手間もいらず強健で晩春まで咲き続けてくれますし、こぼれ種で増える花でもあるため、コスパもよし!クリサンセマムをオススメします!😊
まとめ
クリサンセマムは、冬から春にかけて長く咲き続ける頼もしい花で、花壇・寄せ植えどちらにも使いやすい定番植物です。日当たりと風通しの良い環境、適度な水やりと肥料、こまめな花がら摘みという基本さえ押さえれば、初心者でも十分に楽しめます。相性の良い植物も多く、冬〜春のコンテナガーデンづくりの中心として活躍してくれるはずです。ぜひ、お気に入りの色合いや組み合わせを見つけて、自分だけのクリサンセマムの寄せ植えを楽しんでみてください。









































