
カラミンサ・ネペタ(Calamintha nepeta) 栽培記録|香る宿根草の生長日誌と育て方
2024年春、葉にミントを思わせる爽やかな香りを漂わせるカラミンサ・ネペトイデスの苗を迎えました😊✨
草丈は30〜50cm程度と扱いやすく、乾燥や暑さにも強く、手がかからないのも魅力。初夏から晩秋まで淡い水色〜白に近い小花を次々と咲かせ、風に揺れる姿は庭に繊細な風情を添えてくれます。この記事では、生長の記録を追いながら、香り・剪定・冬越し・管理方法など実践的なコツをご紹介します。カラミンサならではの魅力を引き出すヒントを交えつつ、初心者の方にも取り入れやすい多年草として、ガーデニングの参考になれば嬉しいです。
カラミンサ・ネペタの基本情報
| 科名 / 属名 | シソ科 / カラミンサ属 |
|---|---|
| 学名 | Calamintha nepetoides |
| 別名 | カラミント、ワイルドミント、カラミンサ ネペトイデス、カラミンサ ネペタ 、カラミントなど |
| 原産地 | 南ヨーロッパ、西アジア |
| 形態 | 宿根草(耐寒性多年草)冬季半常緑~落葉種 |
| 草丈・樹高 | 30~50cm前後(生育後・花丈も含む) 商品タグでは40〜60cm |
| 横幅・株間 | 30~40cm前後(生育後・環境差がある) |
| 開花期 | 初夏~晩秋(6月〜10月) 商品タグでは4月〜11月 |
| 花色 | 白、淡紫、ピンク(系統により異なる) |
| 花径 | 約0.5〜1cm(小花) |
| 耐寒性 | 強い(−10℃程度まで耐える) |
| 耐暑性 | 強い(高温期でも花が途切れにくい) |
| 耐陰性 | 弱い(半日陰程度まで可) |
| 耐乾性 | 強い(乾燥気味を好む) |
| 耐湿性 | やや弱い(過湿は根腐れの原因に) |
| 日照・置き場所 | 日なたが理想。 半日陰でも育つが花つきは減る。 |
| 用土 | 水はけの良い土(山野草用・草花用培養土など) |
| 肥料 | 少なめでOK。元肥+年1〜2回の追肥程度。 |
| 植えつけ適期 | 春(3〜5月)または秋(9〜10月) |
| 植え替え適期 | 2〜4年に1回、春または秋に株分けを兼ねて |
| 水やり | 鉢植えは乾いたらたっぷり。地植えはほぼ不要。 |
| 用途 | 花壇、鉢植え、ハーブガーデン、ボーダー植栽 |
| 増やし方 | 株分け、挿し芽(春または秋) |
| 夏越し | 問題なし。蒸れ対策に剪定を。 |
| 冬越し | 耐寒性があり屋外越冬可能。地上部は枯れても春に芽吹く。 |
| その他注意点 | 蒸れと過湿に注意。 |
ミントの良い香り
寒さに当たると花がブルーっぽくなる。
水切れに注意!
日当たりの良い所を好みます。夏期は半日陰の涼しい場所で管理すると良いでしょう。水切れを嫌うので、注意しながら水を与えてください。肥料少量で大丈夫です。チッソ肥料が効きすぎるとミントの香りが薄くなることがあります。
カラミンサ・ネペタの育て方・管理方法と特徴
カラミンサ・ネペタは、シソ科の多年草で、初夏から秋にかけて小さな白〜淡紫色の花を長く咲かせる丈夫な植物です。葉にはミントに似た爽やかな香りがあり、風が吹くたびにほのかに香る姿は、見た目にも香りにも癒やされます。株は30〜50cmほどに自然にこんもりと茂り、ナチュラルガーデンやボーダー植栽にぴったりです。乾燥や暑さに非常に強く、病害虫もほとんど発生しないため、手がかからず初心者でも育てやすい点も魅力です。また、花がらをこまめに摘むことで、美しさを長く保ち、次々と新しい花を楽しむことができます。多年草として冬越しも容易で、春になると再び芽吹いて毎年楽しめるのも嬉しいポイントです。ハーブとしての利用だけでなく、寄せ植えや花壇の縁取りにも使いやすい万能な草花です。
育て方のポイント
- 日当たり:1日5〜6時間以上の日なたが理想。半日陰でも育つが花つきは減る。
- 用土:水はけの良い土がベスト。山野草用培養土や草花用土でOK。
- 水やり:地植えはほぼ不要。鉢植えは表土が乾いたらたっぷり。
- 肥料:多くは不要。植え付け時に緩効性肥料を少量、追肥は控えめに。
- 剪定:花がら摘みや切り戻しで、株を整えつつ再開花を促す。
- 冬越し:耐寒性が高く、特別な防寒は不要。地上部が枯れても春にまた芽吹く。
月別育成カレンダー(暖地向け)
| 月 | 作業内容 |
|---|---|
| 3〜4月 | 新芽が動き出す時期。剪定や植え替えに適期。 |
| 5〜6月 | 花が咲き始める。軽く切り戻すと分枝しやすくなる。 |
| 7〜8月 | 高温期は蒸れ対策を。風通しを確保してうどんこ病予防。 |
| 9〜10月 | 秋の剪定・整枝。開花が続くので花がら摘みを。 |
| 11月 | 地上部が枯れ始めたら放置でOK。落ち葉マルチも有効。 |
| 12〜2月 | 地上部は枯れるが地下では越冬。何もしなくてOK。 |
病害虫対策
- うどんこ病:風通しが悪くなる夏に発生しやすい。込み合った茎は剪定で対策。
- 蒸れ・過湿:鉢植えでは特に注意。鉢底石+スリット鉢がおすすめ。
- 病害虫の発生は少ない:非常に丈夫なため、薬剤は基本不要。雨に当たっても耐える。
相性の良い植物と組み合わせ例
- エキナセア:立ち上がる花と草姿のコントラストが美しい
- ネペタ(キャットミント):香りや性質が似ており調和が取れる
- ローズマリーやラベンダー:ハーブガーデンの一員として馴染む
- カラーリーフ系:ヒューケラ、リシマキア、アジュガなどと組み合わせると葉色のアクセントに
あると便利な道具・資材
草花用培養土:水はけの良いタイプを選ぶと根腐れしにくく安心です。
スリット鉢:鉢植えの場合、根が張りやすく通気性も確保できます。
剪定バサミ:花がら摘みや刈り込みに。小回りのきくタイプが使いやすいです。
バークチップやマルチング資材:地植えで雑草抑制と乾燥防止に役立ちます。
ネームプレート:多年草なので植えた品種が分かるようにしておくと便利です。
カラミンサ・ネペタは、育てやすさ・丈夫さ・香り・花期の長さのバランスが良く、初心者にもおすすめの宿根草です。ハーブガーデンやナチュラルガーデン、宿根草の縁取りにも活躍するので、ぜひ取り入れてみてください。
カラミンサ・ネペタの生長日誌&管理の仕方
2024年1月末におぎはら植物園のネットショップで購入したカラミンサの生育日誌です。

2024/1/31 届いた苗
届いた当日の苗の状態です。葉も元気だし良い苗のような気がします😊
2024/2/3 鉢増し
定植前に鉢増しをしておくと生育によいと聞いたので、2/3にひとまず(多分4号か5号の)スリッド深鉢に鉢増ししました。
根の状態はこんな感じでした✨
2024/3/15-17 花壇に仮植え
いよいよ花壇に植えることにしました。他の場所に植え替えるかも?と思い、鉢のまま植えとくことにしました。
2024/4/7 定植
3月に仮植えしていた同じ花壇に鉢から抜いて植えました。
2024/5/14-27
暖かくなり葉が茂って来ました。花が楽しみです😊
2024/6/4-25 開花
6月になり、開花はまだですが、草丈・株幅も大きく成長しました。
6/25 開花してきましたが、広がりすぎてまわりの植物にかかりすぎていた部分を切ってしまいました😅
もっと株幅を広く取って余裕をもてる場所に植えるべきですね。横に広がるのを100均のフェンスで抑えておきました。
2024/7/19-30 開花
花茎が柔らかいので風にそよぐ小花がナチュラルでかわいいです。
密植したせいで、7/19 再度切ることにしました。開花中に切り戻すのはもったいないので、株元からすかし剪定にしました。
7/27と7/30の開花中写真です。
左隣にあるバーベナバンプトンの小花と入り乱れてる感じで好きなゾーンになりました❤️
2024/8/12-17 満開
真夏に白い小花がたくさんでとっても涼しげです。
そしてまた8/17に、秋の開花のために高さ半分くらいに切り戻しました。
2024/9/3-22 秋の開花
秋の開花が始まりました。
2024/10/3-13
夏ほどではありませんが、秋の満開と言っていいのではないでしょうか。
2024/10/19 植え替え
カラミンサが植わってる花壇は北西向きで、午後から日がさす場所です。
日向に植えるとどうだろう?と思い、南側の花壇に植え替えることにしました。
切り戻しをしてからできるだけ根を切らないようにし掘り起こしました。南側の花壇に植えて活力剤(リキダス)入りの水やりをしました。
2024/11/12
植え替えのせいかもしれませんが、地上部が著しく枯れてきています。このまま枯れ込むのではないかと不安ですが、冬季は落葉するタイプかもしれないので地上部を10cmくらい残して切りました。全部切り落としても良さそうでしたが、どこに何が植わってるかわからなくなると困るので、少しだけ残しました😁
2025/3/2 冬越し
枯れ枝だけで冬越ししました。これだけでは本当枯れたのではないかと心配になっていましたが、株元から新芽が見えました😁
2025/6/14-20
写真を撮り損ねていましたが、6月には葉が茂って大きくなって来ました。
2025/10/9
またも満開の時期は撮り損ねたのですが、日向でも弱ることなく真夏も白い小花をたくさん咲かせてくれました。そして10/9にも咲き続けてくれています。
放っておくと草丈が高くなってしまうので、花を途切れさせたくないのですかし剪定もしくは半分ずつ切り戻すことでずっと咲いていてくれました。
この間行った園芸店でカラミンサを見つけたので、もう一株買って来ました。どこに植えるかはまだ考え中です😄
香りのある植物を取り入れてみたい方や、ナチュラルな雰囲気の庭づくりを目指す方にぴったりの1株なので、皆さんも取り入れてみるといかがでしょうか🥰
カラミンサ・ネペトイデスは、香り・姿・丈夫さを兼ね備えたガーデニングにおすすめの宿根草です。特別な手入れをしなくても元気に育ち、暑さにも強く、花期が長いので季節の変わり目にも楽しませてくれます。今回ご紹介したように、半日陰も日向も咲き続けてくれるし、剪定や花がら摘みなどちょっとした工夫で、より株姿が整い長く美しさを保つことができます。記事内のリンクでは、実際に使っている用土やおすすめの資材も紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。































































